跳箱デラックス
FE103Mと言うユニットは、密閉型からバックロードホーンまで、様々な箱で使ってきました。
意外と向いていたのがバックロードホーンなのですが、やはり無難なのがバスレフ型です。
どう無難かと言うと、あまり多くを望まないと言う事です。
低音を出そうと思えば、いくらでも出せますが、量と質の両立が難しいので、量をある程度で我慢しておけば、質を上げるのは簡単です。
所詮10cmですので、多くを望まず、普段良く聴く小編成の女性ボーカル(と言うより、ほぼソロ)にターゲットを絞ったのが、「跳箱」でした。
作成は大成功、これ単体で聴く限り、「これ以上、何が要る?」と思わせる能力を発揮しています。
さて、私の父の仕事は美術商で、本人も含め周りには、多くの美術関係者が居ます。
そこで、彼らを使って、「跳箱デラックス」を作ろうと思いつきました。
当初の予定では、総漆(うるし)で仕上げたかったのですが、試算しただけで気が遠くなる金額が必要と分かり断念しました。
結局、ウレタン樹脂による準鏡面仕上げを6面全体にかけ、その上に金の蒔絵を施す事にしました。
美術品としての価値も考慮し、蒔絵部分は漆を使用し、蒔絵も24金をかなり大量に使用しました。(何せサイズが大きいので、金の代金だけで、、、。)
完成したスピーカーは、非常に美しく、自宅に置いておくには勿体無い出来になりました。
上品な和室に置くと映えるでしょう。
さて、スピーカーとしての設計は、跳箱に準じるもので、背面ダクトになった事以外は、大差はありません。
ダクトが裏に行った事で、吸音材も不要になりました。
視聴をして見ると、透明度の高い中高音、質の良い中低音と大成功です。(跳箱で実験済だから当然だけど)
背面ダクトになった事により、低音の押し出しは低下しましたが、品の良さはアップし、結果的に良かったと思います。
箱の表面強度が上がったおかげで、中高音の質がオリジナルより向上したので、それに低音の品も追従した感じに成りました。
跳箱オリジナルだけを聴いていると、これはこれで良いのですが、デラックスと比較視聴すると、かなりの差が有りガックリきます。
箱の塗装や、オリジナルで気になった部分を細かく詰めた事が幸いし、ワンランク(ツーランク?)上のクォリティを実現できました。



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