設計
大枚を叩いて購入したフォステクスのT900Aでしたが、FE208Sとの相性はイマイチ。
ルックスも以前使用していたFT90Hに比べると、巨大で視覚的なバランスは良くありません。
付属していた台は、真鋳製で見栄えも音も悪くないのですが、下に敷くだけなのでツィーター本体を固定する力は有りません。(自重のみ)
それから、もう一つ自室ならではの問題が有ります。
私の部屋は埃っぽいので、使わない時はタオルを被せています。
しかし、丸いツィーターの上にタオルを被せると、座りが悪く、下のフルレンジユニットをカバーしてくれません。
そこで、以前使用していたFT90H用のボックスと同等の物を作る事を決意しました。
以前の様に、御影石とツィーターボックスの間にタオルを挟んで、鳴らすときは上に巻き上げるのが便利です。
御影石のサイズは横210mm、奥行き310mmですので、それに合わせてサイズを決定します。
今回のツィーターは大きいので、天地に板を配すると高さが馬鹿に成らないので、天地板は無しにして、御影石で蓋をする構造にします。
板は24mmのラワンの板を使用します。
これは、薄い板に沢山穴を開けると、カット代金が高くなる事を考慮したものです。
自分で穴を開ければ安く済みますが、積層した板にツィーターをはめ込む関係で精度が必要なのでプロに任せました。
サブロク1/4で210 x 100mmの板を16枚切り出し、バッフルに4枚、側板にそれぞれ2枚を積層します。
図面はカットする現場で作成して渡してしまった為、有りません。
900x450の板から、上記サイズの板を切り出し、そのうち8枚に直径82mmの穴を開けるだけです。
組み立て
穴の開いてない板を2枚貼り付け、開いている板を4枚貼り付けるだけで簡単、、、と、言いたい所ですが、そう甘くは有りません。
高い精度でカットされたとは言え、穴の大きさはツィーターの直径と一致させているので、そのままでは嵌りません。
かといって、大きい目に穴を開けてしまうとツィーターの固定が十分に行えないので、積層完成後に、少しずつペーパーを当てて、力一杯押し込めば入る程度に削る必要が有ります。
削りすぎると元も子も無いので、じっくり焦らず削りました。
おかげではめ込むと、抜くのに根性が入ります。(夏になったら抜けないかも?)
さて、これで一応完成となります。
この時のサイズは210 x 100 x 306mmです。
塗装
一応と言ったのは、実は、もう一工程有ったのです。
塗装を考えた時、本体のD-55と同様のウォルナットの突板を使いたいところです。
昨日オークションで購入した突板の余りを利用しても良かったのですが、多少の色の違いは有りますので、どうしたものかと考えると、とても良い方法に気付きました。
D-55を作成したナンノさんに、その時使用した突板の余りを分けてもらえば良いと言う事です。
相談したところ、快諾していただき、直ぐに送ってもらいました。(おおきにナンノさん)
送られてきたのは約4mmの板にウォルナットを張った突板合板でした。
そこで、当初の予定通り、210 x 100mmにカットし、中心に40mmの穴を開けました。
これは、カッターナイフ(直線用と円用)で十分切れる厚さでした。
それを木工ボンドで前面に接着して、本当に組み立てが完成した事になります。
ウォルナット部分の塗装は、当然チークオイルを含ませて磨く事になりますが、その他の部分は水性のニスを2回塗っただけの簡単な物です。
前面から見ると、以前のFT90H用のボックスと大差無い(1cm高い)大きさで、40mmの穴から見えるホーンも真鋳色になっただけで、見栄えに関しては満足なレベルになりました。
視聴
付属の台に比較すると、華やかさは後退する物の、落ち着きのある感じは馴染みの音です。
落ち着きがあると言っても、力感が後退したわけでなく、むしろアップしています。
正直、一長一短で付属台も優秀だった事が確認できましたけど、見栄えも含めると自作台を使用する事にします。
測定結果と自己採点

ツィーターとフルレンジの中間、距離60cm。付属真鍮台、同相。

ツィーターとフルレンジの中間、距離60cm。自作台、同相。
高音のピークが多少抑えられていますが、これはユニット間の距離が変わった為でしょう。

ツィーターとフルレンジの中間、距離60cm。自作台、逆相。
自作台にしてからは、逆相で使用しています。
特性を見る限り、同相の方が良いように見えますが、音は此方の方が視聴上は好ましいので、此方で使用しています。
突板も合わせるとピッタリ御影石と同じ大きさとなり、ちょっと嬉しい。(偶然だ)
結構な費用(カット代が大きい)がかかりましたけど、見栄えが良くなり、埃問題も解消し、満足度は85点です。

