ST-R4


設計
パイオニアのS-A7II(定価75,000円)で使用されているスーパーツィーターユニットは補修パーツとして入手可能、それを使いやすくする為の箱を設計して見ました。
このユニットは120KHzまで伸びた優秀なユニットで、恐らく単品で発売されているPT-R4(定価30,000円)と同等品と思われます。
裸の状態でも使えますが、やっぱり箱に付いた状態の方が、何かと便利です。
ユニットのサイズを僅かに上回る四角い箱、もしくは板でも充分なんですが、折角なのでチョット凝った形にして見ました。
下辺が150mm、上辺114mmの台形で、高さは110mm、奥行きは140mmになります。
この中途半端な台形は、以前作成した跳箱Tの上のほうを切断した大きさで、跳箱の上に置くとピッタリになります。
一応、跳箱の上での運用を行いますが、色々なスピーカーに追加できるよう、ネットワークは設けず、外にコンデンサーを付ける事によって対応します。
取り付け穴は特殊な形をしていますが、これはユニットサイドに有るマッチングトランスの出っ張りが有る為です。

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組み立て
今回使用する板は15mmのMDF、サイズは30x90cmです。
MDFにした理由は、これだけ小さい板だとラワンとの値段差も小さく、ラワンほどの強度も要らない為です。
ラワンに比べると、塗装も楽なんでは無いかな。
組み立ては思ったよりは面倒でした。
天板と底板をバッフル板と背板で挟んで、釘とボンドで固定してしまいます。
その後、両サイドの板をボンドを付けて、押し込んでしまいます。
今回、その板のサイズが予想以上に大きく、かなりカンナで削らないと入らない状態になりました。
設計では84mmでしたが82mmで充分でした。
台形から飛び出した部分もカンナで削り取り、隙間にはエポキシ系のウッドパテで埋めます。
全体を120番のサンドペーパーをあてて、黒の塗料を塗ります。
今回は水性では無く油性を用いました。(理由は特になし)
ターミナルは何時もの様にトリテックのCU-T40、内部配線は余っていた小判型(2.0スケア)をハンダ付け。

視聴結果
視聴は跳箱DXの上に薄いゴムシートを置いた上に設置しました。
コンデンサーはフォステクスのUシグマ2.2uFを使用し、逆相で接続しました。
ユニット自体のエージングは、裸で半月以上使用していたので、かなり進んでいる筈です。
箱入りになって、大きく異なるのが、音圧です。
この帯域に関して言うと、音圧が変わる筈無いですが、視聴上では音がかなり前に来ます。
視覚的な影響か、フルレンジユニットとの距離の関係か分かりませんが、かなり差を感じます。
裸で使用していた時は2.2uFで良かったものの、もう少し小さく変更する事になるかもしれません。
そのままでも充分高音が伸びている跳箱DXでしたが、いったん付加してしまうと無くなると寂しく感じます。
音色的には、多少クールなのでFE103Mには多少の違和感が有ります。
もっとも、基本的には自然で存在感が薄いので、音圧レベルの調整で何にでも使える感じは有ります。

測定結果と自己採点
120KHzまで伸びているツィーターの高音を測定できる筈も無いので、測定結果は無し。
パイオニアが嘘を付いていなければ、伸びているんでしょう多分。
設計も板取りのエレガントさもイマイチで、組み立てはまぁまぁでした。
ただ塗装は、次回作の組み立てを重視し、途中で投げ出した感が有り、あまり美しくありません。
視聴位置まで離れれば気にならないですが。
出てきた音には不満無く、裸の状態より、ずっと使いやすくなった事も含め、満足度は75%です。
満足度は高くありませんけど、完成したスーパーツィーターとして考えると、PT-R4と同じ様な実力で値段は安く上がってますので、コストパフォーマンスは悪くありません。
完成した箱の重さは2Kgと軽量、箱の中は空っぽですので、小石か何かを詰める事になるでしょう。


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