設計
私の知人のAVマルチシステムはFE88ESを使用した5.1chシステムでした。
引越しを機に、スピーカーマトリックスへの移行を検討している様です。
スピーカーマトリックスとなると低音は要らないし、サイズも小さくしたいとの事で設計しました。
もっとも、実は前作のミニバスレフ85Kの箱を最初に勧めたのです。
しかし跳箱の形が良いとのリクエストがあり、台形にしました。
容量は約2.7リットル、計算上のfoc=143Hzまで上昇し、それでもQocが0.4程度ですので「低音は全くでない」筈です。
箱のサイズが下辺20cm上辺10cm高さ22cmの台形で、奥行きが14.5cm。
コンパクトで板厚15mmのシナベニアですので補強は無しで大丈夫でしょう。
ターミナルは珍しくメーカー製に良くある一体型、これも知人のリクエストです。
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組み立て
板の数も少なく、補強も無いので組み立ては簡単な筈ですが、準備が大変です。
斜めに接着する部分が多いので、片chあたり8ヶ所、板を斜めにカットする必要が有ります。
それぞれ3mm程カンナ等で削って、バッフルから板がはみ出ない様にします。
その後は木工用ボンドとハタ金を使って接着するだけです。
先ずは天板と底板を接着し固定した後、側板をはめ込んでいきます。
ハタ金で強く締め付けると、板の表面が凹んでしまいます。
しかし、凹みに水を染み込ませ、ぬれたタオルの上からアイロンを押し付けて直す事が出来ます。
接着剤が乾いたら、隙間をエポキシ系のパテで埋めておきます。
サンダーで全体にペーパーをあて、平面が出たら塗装に入ります。
黒に塗るように言われているので、黒ラッカーを使用します。
最初の一回は濃い目に塗り、完全に乾燥させた後、240から400へとペーパーをあてます。
その後に、薄い目に2、3度ラッカーを塗り重ねます。
今回は最後に400番をあてた後、ピカールで磨いてみました。
つや消しの黒っぽくなって、悪くないと思います。
視聴結果
予想通り、低音は、全くでません。
トーンコントロールで最大(+10dB)ブーストすると低音感は出ますが、それでも腰高な音です。
サブウーファーと組み合わせると、音が一変、質の良い中高音が楽しめる様になります。
FF85Kに比べると線が細く繊細な感じで、限定ユニットらしい差を感じます。
一方、高音の伸びや中低音の弾む感じはFF85Kの方があるので、やはり限定ユニットは箱に工夫が要るという当然の結果となりました。
マトリックスのリアとして使うには勿体無いユニットですけど、フロントとリアのユニットを合わせるのは重要な意味があるので、これはこれで存在意義が有るといえます。
測定結果と自己採点
50cmの台の上に乗せ、軸上50cmで測定しました。

300Hz以下だら下がり、ちょっとこのままでは聞けない特性です。
トーンコントロールマックスで測定。

ボリュームは上げられないけど、小音量のサブとしては良い感じ。


