経緯
オークションで変わったスピーカーを購入しました。
当ウェッブサイトからリンクしているサイトの方の作品です。
私が行ったのは、ユニットの変更だけです。
私が設計した訳ではありませんが、自作スピーカーという事で、測定などしてみました。
動作的に言えば、単なる内容積約4.4リットルのバスレフです。
ポイントは、その作りと仕上げです。
板厚12mmのラワンを使用し、英国家具風のデザインが入っています。
スピーカーとしての動作にはプラスに成るとは思いませんが、設置した場合の満足度が違います。
塗装も鏡面と言って良いレベルに達していて、とても美しいものです。
早速視聴してみると、中低音の量は十分で、ユニットサイズと容量、ダクトの共振周波数がバランスが取られているのが判ります。
高音も結構伸びている感じがしましたが、問題は全体の質です。
中高音に歪感が有るのと、全域に亘るS/N比の悪さが気になります。
元々、PC用のユニットとの事なので仕方ないと思われます。
しかし箱の良さが感じるので、ユニットを交換してオーディオレベルにしておきたいとの事で今回のユニット交換になりました。
問題は開口のサイズです。
直径80mmというのは、フォステクスの8cmユニットに対して大き過ぎます。
TangBandの8cmでも、大きいのですが、丸フレームのユニットなら何とかなりそうです。
そこで選択したのが、以前から使ってみたかったW3-517SAです。
このユニットの特徴は、キノコの様な木製のフェイズプラグです。
形状からして、本当にフェイズコントロールの意思が有るのかは疑問ですけど、見て面白いのは間違いありません。
TangBandのユニットはフォステクスに比べると、大人しいのも、箱の雰囲気に合っていると思います。
視聴
鳴らした瞬間、オーディオの音に変わっています。
全域でのS/N感の向上は圧倒的で、本来の箱の力が出てきた感じです。
バスレフの威力は抜群で、御神籤に比べると、トーンコントロールの助けは無くても音になります。
高音の伸びや情報量はイマイチですが、エージングで多少の向上は期待できると思います。
音色はチタンコーンのW3-1231SHより素直な感じで、見かけによらず真面目な(笑)音がします。
優秀録音とは言えないソースも、ソツなくこなし、ボリュームを上げても煩くならないのは立派です。
W3-1231SHの値段の半分ですが、実力は同等か、個人的にはこちらの方が好きです。
ボリュームを上げると箱全体が踊るように振動します。
スピーカーの上に重しを乗せると、中低音の押し出しが飛躍的にアップします。
何かを乗せて使いたいのですが、デザインが入っているので、それを壊さないような物が見つかりません。
私の作った箱だとルックス気にしなくて良いので、鉛板で良いんですがねぇ、、、。(苦笑)
測定
測定で使用したのはベリンガーDSP8024とEMC8000です。
40cmの台の上にに置いて、ユニットの軸上50cmで測定しました。
ピンクノイズを発生させ、ピークホールドした値となります。
ディスプレイ上のドットとドットの間は3dBと設定しました。
比較の為に、元々のユニットの特性と、御神籤の特性も乗せておきます。
ユニット変更後

低音はシッカリ出ていますし、中音から高音までフラットに伸びています。
20KHzまで、これだけフラットに出るのはFE88ES-R並で、びっくりしました。
ユニット変更前

低音の形は、ほぼ同じですが、全体にレベルが高くて能率は3dBは違う様です。
高音は、ややレベルダウンしていますし、最高域は落ち込んでいます。
しかし、視聴上では、こちらの方が高音を強く感じるというのも面白い現象です。
御神籤(W3-1231SH 3.5リットル密閉型)

上の2つと並べると、フラットではなく、うねっています。
コーン紙の強度が高いウーファーの様な感じで、本当は2ウェイで使った方が良いのかもしれません。
低音はダラ下がりで、このままで使うのは、いかにも寂しい感じです。