ミニバスレフ85K


設計
年始一発目にAVシステムで使用しているリアスピーカーを新調しようかと思いつきました。
メインシステムで使用する予定のサブウーファーの製作意欲が湧かない状況ですので、リハビリ(?)も兼ねて、気軽に取り組める規模の作品を作ろうと思います。

スピーカーマトリックス結線で使用するリアスピーカーの場合、低音は不要なので、超ミニの密閉型でもOKです。
ただ、普通の使い方も出来る様に、最低限の低音は出るようにしようと思います。
TangBandの8cm、10cm、フォステクスの8cm、10cmユニットは、幾つか所有していますが、一番元気な音が出そうなフォステクスのFF85Kを使う事にします。

説明書を見ると4.5〜5リットルのバスレフ、2発使いのバックロードホーンが紹介されています。
気楽に組めるバスレフに決定、指定箱は面白くないので、ちょっと形を工夫しました。
指定のバスレフに比べ、内容積は小さめの3.3リットル、ダクトは強く効かす方針です。
低音(中低音)にアクセントをつけ、視聴上の低音感をアップさせる事にしました。

上から見ると正方形の一角をカットした5角形、ユニットから遠い頂点部分にチムニーダクトを持ちます。
部屋のコーナーへぴったり押し付けて設置すれば、かなり低音が増しそうな形状です。
小さい箱(サブロク1/4枚、90x45mmで2本切り出せる)なので15mmの板で補強は不要です。
まぁ、ダクト自体が補強を兼ねても居るので、強度は十分だと思います。
ダクトのサイズは40x40、長さが185mm、計算上の共振周波数は77Hzになります。

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組み立て
小さいし、構造も単純なので組み立ては簡単です。
90度に接着するパーツは、左右で2個づつ有るので、それらを接着してハタガネで固定します。
パーツのサイズの割に板厚が有るので、釘や木ネジは使わなくても精度は出ると思います。
ダクトの取り付けや、背後の板は一応左右対称に取り付けます。
FF85Kの取り付け穴は直径72mmですが、端子の逃がす用の修正が必要です。
また、マグネットがギリギリで余裕が無いので、気休めに穴をヤスリで広げておきます。
バッフルの強度が落ちるので、どっちが正解かは分かりませんが、長年の経験ではメリットの方が大きいと判断しています。
天板と底板を接着し、乾燥させた後、最後にバッフルを接着剤を付けてはめ込みます。
隙間は2液性のエポキシ(水中ボンド)で充填して、組み立ては、ほぼ完成です。

塗装は240番のペーパーをかけた後に油性の透明ニスを3度ほど塗り重ね。
その後に400番のペーパーを当てて、最終に透明ニスを塗りました。
正面の板だけは、マスキングテープを使って、黒のラッカースプレーを吹きかけました。

ターミナルは、トリテックのCU-T40、キャビネットの内部から締めるタイプの物は今回のキャビネットサイズでは無理です。
内部配線は家に転がっていた灰色の小判型を使用しました。

塗装は油性のニスを全体に2度塗って、フロントバッフルのみマスキングテープを貼って上から黒のラッカーを塗りました。

グラスウールは無し、FF85Kで使用した場合、Qocは0.5程度なので、下げる方向に働くものは使いたくありません。
ダクトやユニット(のコーン紙を通過して)から洩れる中高音が心配ですけど、前者は上向きに放射される事、後者は直後に設置されたダクトで分散される事で軽減される筈。

視聴結果
60cm程度の台に乗せて視聴しました。
先ず感じるのが低音不足です。 正直、トーンコントロール無しでは厳しい感じですが、まぁ8cm1発のバスレフでは予想できた範囲です。
中高音の情報量、キレは優秀で、黙って聞かせたら2ウェイスピーカーの低音を絞った様な音です。
そこでトーンコントロールで低音をブースとして、色々なCDをかけてみました。
チムニーダクトの為か音場感が抜群、2本で鳴らしているのにサラウンド効果が有るようです。
波動ホーン85Kで感じた中高音の歪感も無く、ややクールな爽やかな音色です。
本当の低音は出ていないので、腰高な感は否めませんが、マトリックスシステムのリアスピーカーで使うには惜しい実力です。
能率は低いもののパワーは結構入り、通常の音量は出せます。
また、小口径のフルレンジでボリュームを上げるとキンキン煩くなりがちですけど、殆ど気にならないのは驚きです。
FOSTEXのFF85Kの実力を見直しました。

測定結果と自己採点
完成サイズは幅24cm、高さ25cm、奥行き16.5cm(ターミナル含まず)、重さは約1.8Kgです。
高さ50cmの台の上に置いて、ユニットの軸上50cmでの測定を行いました。
1ドット0.5dBです。

高音は20KHzにピークを作る感じで軽く上昇、800Hzの山と1.6KHzの谷が気になります。
低音は250Hzからダラ下がりで80Hzまで頑張って終わりです。
概ね予想通りの特性です。
山谷の原因はダクトからの音漏れや、共振と思われます。
視聴でも、多少気になるので、底板に吸音材を軽く入れました。

視聴中の特性(トーンコントロールで低音+8dB)は以下の特性で、なかなか立派。


今回の製作は大成功、ルックスも良いし音も良いので、満足度は95%です。(塗装の下手さで-5%)



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