御神籤


経緯
オークションで変わった箱を購入しました。
私が行ったのは、塗装とユニットの取り付けだけです。
私が設計した訳ではありませんが、自作スピーカーという事で、測定などしてみました。
板はラバーウッド集成材、箱のサイズは一辺95mmの五角形、高さが455mm、板厚が20mm以上という物です。
完成時の重さは約3.5Kg。
五角形と言うのは、対向面が無いという有利さはありますが、工作がしにくいという事で避けてきた形です。
実物は素人工作では不可能な精度の高いものでした。
手持ちの8cmフルレンジの中から、TangBandのW3-1231SHを使用しました。
チタンコーン、ネオジウムマグネットの意欲作です。
箱の容量は約3.5リットルで、密閉型で使用するには、ちょっと大きい目。
吸音材は10x20cmのグラスウールを軽く丸めて、箱の底へ押し込みました。
塗装はブラウンのポアーステインを塗った後、透明の水性ニスを2度塗りました。

視聴
容量から予想した通り、低音がかなり寂しく、トーンコントロールは必須と感じました。
中高音は、大人しい目で女性ボーカルが穏やかに聞こえます。
テスト箱に比べると、箱の強度、構成が音に現れています。
余計な付帯音が少なく、煩さとは縁の無い高品位な音色です。
ただし、口径やトーンコントロールによる低音UPの関係で低音のボンボン入ったジャンルは厳しい。
ボリュームを上げないで、近くでソッと鳴らす様な使い方が好ましいと思います。

測定
測定で使用したのはベリンガーDSP8024とEMC8000です。
床の上に直接置いて、ユニットの軸上50cmで測定しました。
ピンクノイズを発生させ、ピークホールドした値となります。
ディスプレイ上のドットとドットの間は3dBと設定しました。

フォステクスのFE88ES-Rのバスレフに比較すると、中高音のフラットさに欠けています。
ただ特性で見るほど、高音不足の感じは有りません。
低音は100Hz前後に軽いピークがありますが、それが視聴上には感じられません。
密閉式と言う事も有ってか、トーンコントロールには敏感に反応するので、それで低音の量感を補うのが吉。

2006年6月30日 更新
低音不足を解消すべく、箱の中に靴下に小石を入れたものを1.0kg(約1リットル)入れました。
多少の量感は増えましたが、まだ低音不足です。
TangBandのキノコユニットを入れた家具風に比較すると低音もそうですが、高音の伸びや切れにも不満があります。
仕方ないので、ユニットを交換しました。
TangBandの8cmで、同じ丸フレーム、Qoが高い目で密閉で使えそうなW3-315SCです。
アルミコーンで防磁、ネオジウムマグネットを使用していたW3-1231SHに比べるとずっしり重いです。
視聴してみると、低音の量感が増して、これならトーンコントロールの手助けも要らない感じです。
中音から高音への情報量も多くて、最高域にピークっぽい癖が有って、明るさを演出しています。
トーンコントロール無しでも低音が出るのでボリュームを前より上げることが出来ます。
ルックス以外は、W3-315SCの圧勝、これなら英国家具風と良い勝負(好き嫌い)です。

小石で調整した状態のW3-315SC

カタログスペックどおりに最高域にピークが有りました。
それ以外は、なかなか良い形と言えます。
これが、このスピーカーユニットの音色に影響を与えている様です。
測定で見るほど大げさでは無く、「スパイスが効いて良い感じ」だと思います。


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