ダイナミックテスト(仮)


ケンウッド VH-7PC

値段の割には音が良いと評判のスピーカーを、知人から借りる事が出来ましたので、テストして見ました。
パソコンに繋がるミニコンポで、現在だと約1万円で買えるそうです。
そのスピーカー部分だけなので、購入価格で言えば5千円以下になると思います。
ケンウッドブランドの中国製産品、国産では実現不可能な価格設定です。

キャビネットの上下左右は12mmのパーチクルボード。
バッフルは独特の形に成っています。
個人的には、上にはみ出したバッフル板や、ダクト辺りデザインは良くないと思います。
19mmのバッフル板は、ユニットの開口に合わせて削っています。
恐らくは12mmの箱にユニットを取り付け、上から飾り兼補強用の19mmバッフル板を追加しているのでは無いかと想像しています。
挟まれているプラステックモールドの密着度に難が有るのか、叩くとポコポコいいます。

12cm、2.5cmの2ウェイ、逆ドームの格好の良いユニットです。
ウーファーのエッジはゴム、振動板の素材は良く分かりません。(紙では無い)
分解していないのでマグネットの大きさ等は不明です。(他人様のスピーカーを分解するわけには行かないので)
ターミナルは大きい目の端子盤にバナナプラグが使えるタイプで、太いコードも使える良品。
外見からすると、一万円以下で作れるような物では有りません。

音の方も価格以上の物が有ります。
低音にアクセントを付け、サイズを意識させないスケール感を再現しています。
中高音も明るく元気が有りますけど、下品さは少なくて、パソコン用にしておくには惜しいです。
とは言え、全域の質は高級品には及びませんし、低音の輪郭の不明瞭さやも気になります。
また、中高音のしなやかさや柔らかさを表現するには厳しい感じです。
オーディオマニアが聴けば不満は幾らでも出てきますけど、一般人(特に若い人)が使うには、勿体無い程の性能が有ると判断します。
個人的にも「小音量で使用するならサブシステムに十分」と言う印象です。
ボリュームを上げると、箱の弱さが顔を出すのか、先に挙げた弱点が前面に現れます。

こんなスピーカーがペアで5千円で手に入るなら、自作スピーカーは大変です。
コストパフォーマンスと言う点で見れば、自作スピーカーの出番は無くなったと言うことを再確認しました。
自作の良さ(「好みや使用環境に合わせられる」等)を生かすのではなく、単に安くて良い音が欲しいならメーカー製を選択するのが妥当です。

さて、ここでよく似た大きさの自作スピーカーと対戦させて見ました。
対戦相手は、昨日作成したバットボーイです。

名前サイズ重量構成値段
VH-7PC幅15cm高さ27cm奥行28cm4.5Kg12cmウェイバスレフ型2,500円
バットボーイ幅20cm高さ36cm奥行18cm8Kg13cm2ウェイ密閉型25,000円

VH7PC特性


バットボーイ特性


能率は同等で、低音の量感はケンウッドの方が有ります。
小音量で聴いていると、バットボーイの低音は、やや寂しい。
ボリュームを上げていくと、箱の強度の差が著明になってきます。
ケンウッドの方は、パワーを入れられるのが嫌になって来る様で、弱点が現れてきます。
低音のアクセントが悪影響を及ぼし、かなりボンボンいい加減な鳴り方に成ります。
一方、バットボーイの方は、もっとパワーを入れて見ろとばかりに振舞います。
レンジの広さ、押しの強さでケンウッドを圧倒、「俺の音を聴け!」と言う図々しささえ感じます。

やはり、ケンウッドは箱が弱点、もう少し強力な箱で使いたい所です。
とは言え、値段が1/10で、ここまで善戦出来ると言うのは素晴らしい事です。
個人的にも購入する事を決意しました。





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