ダイナミックテスト(仮)


テクニクス SL-01

テクニクスのアナログプレーヤーは優秀で、最初に購入したダイレクトドライブのプレーヤーはSL-1600と言う機種でした。
デザインは今のSL-1200シリーズと同様で格好が良く、音も良く、気に入っていました。
しかし数ヵ月後、SL-01が発表、「もう少し早く発売してくれれば、、、。」
当時の私は中学生、アルバイトしてようやく手に入れたプレーヤーを買い換える余裕など有りません。
お金に余裕が出来た頃には、生産は中止、プレーヤーに関しても自作への道をひた走る事になります。
CDの普及と共にオーディオから離れていき、アナログを処分して久しくなる頃に友人が「無くなる前に何か買っておいたらどうだ?」との勧めが有りました。
当時発売されていたプレーヤーを視聴し、あまりの音の安っぽさにビックリし、アナログを見捨てる決意をしました。
二度とアナログには手を出すまいと思っていましたが、昔買い損ねたSL-01が中古で売っていたので、衝動買いしました。
音には最初から期待していませんでしたので、懐かしさに惹かれての購入です。

本体サイズは幅429X奥行347X高さ137mmと極めてコンパクト、重量は10Kgで軽量と言えます。
ターンテーブルは2.9Kg、慣性重量は360Kg・平方cmと立派な物です。
アームは名機EPA-100と同形式のジンバルサポートの良品です。
アームベースは亜鉛合金ダイキャスト製でシッカリとしています。
本体はアルミダイキャストのフレームに適度に亜鉛合金ダイキャストブロックを締め付けた構造に成っています。
ケーブルはアームの下部にハンダづけされていますが、細い目で頼りない感じがします。(一応、高域特性に気を使った低容量タイプ)
電源ケーブルも細く、この時代では当たり前なレベルです。
ダストカバーは、薄い茶褐色の入ったアクリル製でテクニクスブラックを意識した物かもしれません。
デザインは独特で、ターンテーブルは小さく高くて黒。
アームも黒。
ベースは全体に黒いが、上部と下部の間に木を意識したと思われる茶色のパーツが挟まれています。
インシュレーターはゴム製の普通の物です。
スイッチは独特で、電源スイッチと回転数切り替えスイッチは黒なのに、スタートストップスイッチは木製です。
恐らくは一番多用するであろう部分を木にしたかったのでしょう。
「黒くて小さくて、ターンテーブルは頭でっかち、スイッチは木」
何だかデザイナーのコダワリと言うか、遊び心が感じられ、私は大好きです。
ただ、私が好きな物は売れない(評価されない)と言う事か、販売台数はイマイチだったようです。

想い出を買うつもりでの購入で、音質は期待していなかったのですが、良い意味で裏切られました。
アナログ最盛期に使用していたテクニクスのEPA-100と同系統のアームによる物と思われる、情報量の多さ、中高音のしなやかさ等は出色です。
定価は8万円のプレーヤーですが、音に安っぽさは無く、実に品の良い鳴り方をするのは不思議です。
中低音の輪郭の甘さや、最高域の伸びの悪さが、本当の高級機との差に成ると思いますけど、価格を超える音質を持っています。
この辺の音の弱点は、SL-01の構成上の問題と思われます。
本体の重量が僅か10Kgなのに対してターンテーブルは2.9Kgも有ります。
これはターンテーブルを回した瞬間、本体が逆に回りそうな比率と言えます。(笑)
実際、インシュレーターを固定し、重量級ベースに直結すると弱点が気にならなくなりました。
それから今となっては劣化が有ると思われるケーブルの交換などを行なえば、現行の製品に負けないクォリティが得られる事は間違いないでしょう。
「古いものは、それなり。」と言うのは、オーディオ全般に言える事ですけど、アナログプレーヤーだけは、遜色ない様です。
新品同様で手に入るなら、現行のプレーヤーと同等か、それ以上でしょう。

ソフトの関係でサブシステムで使用中です。
たまにレコードを回すと、何だか心が和らぐのは何故なんでしょうかね?

2003年09月01日 補足
テクニクスの現行機種SL-1600MK4との比較の結果、此方の方が音が良い事が確認できました。
喜んで良いのやら、、、。






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