敬光堂と言うインターネットショップは、大阪日本橋の電気街に比べても安い事が多いので、ちょくちょく覗いています。
そこで見つけたAV用センタースピーカーを購入しました。
デノンのSC-V11C-Sと言う定価6,000円のスピーカーで、5.7cmウーファーが4つ、ツィーターが1つで合計5つのユニットが付いています。
勿論センタースピーカーで使うつもりは毛頭無く、分解して自作スピーカーのユニットとして使うつもりで2本を購入しました。(送料込みで6,300円)
自作でミニスピーカーを作ろうとするとフォステクスの8cmユニットが有ります。
しかし、フルレンジなのでキャビネットは大きい目になってしまいます。
5.7cmウーファーと言うのは、小さいスピーカーを作る場合、なかなか魅力です。
送られてきた箱を持ち上げると軽くて、大丈夫かと不安になります。
カタログから見るとサランネットは、取り外し不可に思ってましたが、そうではありませんでした。
外して見ると、ちょっと意外な事実が発覚しました。
4つのウーファーは同一では無く、内側の2つと外側の2つが異なっています。
外見から分かるのは、外側のウーファーはロールエッジ、内側は逆ロールエッジだと言う事です。
センタースピーカーとして箱を薄くする目的で小さいウーファーを複数使用していると思っていた予想は裏切られました。
「裏切られた」と言う表現を使ったのは自作スピーカーで使う構想が狂ったからです。
●1つをウーファーとして、3つを並列つなぎしてスーパーウーファーとして使用する。
●2つを直列つなぎにしてスコーカーとして使用し、2つを並列つなぎにしてウーファーとして使用する。
等と考えていたのです。
キャビネットはターミナルはバネ式の安物ですが、意外に結構太いコード(3.5スケアキャブタイヤ)でも使えます。
キャビネットは10mm厚のMDFで、左右の側板は2枚重ね。
背板に内径3cm、長さ7cm、厚み1.5mmの紙パイプでダクトを構成、共振周波数は105Hzあたりです。
内部には吸音材は一切入っていません。
ウーファーはプラステックフレーム、紙のコーン紙、防磁カバーも含めたマグネットサイズは直径40mm、総重量は135グラム。
ツィーターはプラステックフレーム、アルミニウムドームにフレーム一体型のイコライザーが前面にあり、総重量は20グラムとオモチャのよう。
ネットワークはウーファーに0.5mHのコイルが1個、ツィーターは耐圧100V2.7uF電解コンデンサーを耐圧5Wオームのセメント抵抗を直列つなぎしています。
これはアッテネーションとコンデンサーの小容量化の一石二鳥を狙ったやり方です。
ウーファーは外と内の異なるウーファーを直列つなぎした物を並列に束ねて6オームで使用、クロスオーバー周波数は7KHzあたりでしょう。
同一種類のウーファーを直列につなぎ、それを2種類並列に束ねるのが普通なんですけど、これは何か狙いがあるのでしょうか?
内部配線は非常に細く物で、ウーファーにはファストン端子で接続、ツィーターにはハンダつけしてあります。
視聴の結果は余り芳しく有りません。
中低音のボン付きが激しく、それが中音まで濁らしている感じでオーディオ用としては使いたくない印象です。
ボリュームを上げるとキャビネット全体が暴れだし、その傾向が強くなります。
AV用のセンタースピーカーって、低音は必要ないのかもしれませんが、それなら人の声を濁らせるような特性は避けるべきだと思うんですけど、どうなっているんでしょう?
ただ、ユニット単体の音を裸で聞いてみると、なかなか良さそうな感じがします。
紙コーンと言う事も有ってか、癖が少なく、オーディオ用途として設計した箱に入れると、良い音を出してくれそうな気もします。
ツィーターも切れはイマイチなものの、見かけ(さわり心地等)より随分立派な音です。
スピーカーシステム(特にオーディオ用)として見る限り、もらっても使いたくない感じですけど、一つ600円のウーファーと見れば馬鹿安で、大満足です。
自作の箱とネットワークを工夫する事によって、どれだけグレードアップ出来るか、今後の楽しみが出来ました。





