多分不人気 フォステクス FE166E


フォステクスの代表シリーズであるFEシリーズが新しくFE-Eシリーズとして生まれ変わりました。
コーン紙がESコーンに変更され、磁気回路が強化されバックロードホーン向きに成りました。
もっとも、FEシリーズ自体も低音を出すのに苦労するので、「もともとバックロードホーン向き」と言う印象が有ります。

さて、昔フォステクスにはFPシリーズと言う不人気シリーズが有りました。
バックロードホーンもしくはバスレフ向きのシリーズで、高音の伸びが特徴でした。
その中のFP163Nと言うユニットは、ツィーター不要の高音とパワフルな中低音が魅力で、長らく(10年程度)我が家のメインユニットとして活躍していました。
このシリーズは不人気の為と、ダブルコーン部分を形成していた素材が環境問題に引っかかった為に生産終了してしまいました。
しかし今でも「1発で使うなら、ベストの16cm」と言う感想は変わっていません。

昨日フォステクスの視聴会でFE166Eを聴く機会が有りました。
力強い低音、中音の分解能の高さ、すっきり伸びた高音と見事なサウンドでした。
見かけが、以前のFE164と同じ様な物なので、音との違和感に驚かされました。
「もしかしたらFP163Nを超えるかも知れない。」と思ったので、早速購入しました。

箱には当然「Made in Taiwan」の文字。
説明書にはバスレフとバックロードホーンの見本の図面が載っており、更にはバックロードホーンの組み立てまで説明してあるのは有り難いかも。
パッキンはコストダウンの為かユニットの形に合わせた物では無く、線状の物が付属しています。(どうせ、使わないけれど)
マグネットは直径110mm、厚さ18mmと強力。
フレームは鉄プレスフレーム、エッジは向こうが見えるほど薄い、エッジを止めるパッキンはプラスティック製になっている。

最初鳴らしたときは、余りの雑さにガックリで、「視聴会用にカスタム化したユニットを使っていたんでは無いか?」と疑う程でした。
しかし、しばらく使用すると、どんどん良くなります。
やや紙臭さ(鼻にかかったような音、トイレットペーパーの芯をユニットの前に置いて鳴らしているような音)は有る物の、気にならないレベルに抑えられています。
中音の分解能は高く、歌手の口の中の唾液が分かるような感じで良好。
低音の芯の強さはFP163Nには及ばない物の、箱で何とか出来そうな感じ。
高音の印象はT900Aに雰囲気が似ており、力強さは無いけれど透明度が高くツィーターは不要かもしれません。
FP163Nの高音に比べると浸透力は劣り、丁度FT90A(FP163N)とT900A(FE166E)との差に近い。
トータルで見ると音質的にはFP163Nに匹敵すると見ました。
ただし、フレームがしょぼくてルックスも悪く、サイズも中途半端でベストセラーになる筈が有りません。
しかし、これは非常に良いユニットだと思います。

20cmになるとツィーターは必須でしょうし、10cmだと低音に苦労しそうなので、実は「安上がりに高音質(ただしB級向け)」を得るには最適では無いでしょうか。
説明書にはサブロク3枚で2本取れるバックロードホーンの図面が載っており、作成後は「もうコレで、ええやん。」と思えるスピーカーになるかもしれません。
個人的には、もう少しホーンロードを控えめにしたバックロードホーンの方が良いと思います。

実はバックロードホーンを作りたくて仕方が無いのですが、置き場所が無いので結局はテスト箱(16リットルバスレフでメーカー推薦箱と同等)で鳴らしただけで、倉庫行きになってます。(涙)

なお、説明書にはスーパーツィーターを追加するならT90Aが適合すると書いて有りますが、出きればT900Aを使いたい所です。
また、能率が間に合うならRPツィーターを使う方がキャラクター的には合うと思います。




隣はマーキュリーの16cmウーファー(SWD160)

バスレフ箱、軸上での測定


戻る